カウントダウン

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騒音。 それは街の目覚めの合図。 それは覚めない悪夢の合図。 「…」 眠りたい気持ちとは裏腹に今日は始まりを告げた。 月曜日。 誰もが鬱になるであろう週明け。 私はカーテンを開けるのを嫌った。動き出す街並みに自分がこれから紛れなければならないのが耐えられなかったのだ。 「働きたくない…」 誰もが思う事。 毎週月曜日に思う。正にブラックマンデーである。 耳を塞いでも止まない騒音。それは破滅への足音。 誰も気付かなった。 今日、足音が止む事を。
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