0人が本棚に入れています
本棚に追加
遮光カーテンを開けた。
変わらない日常。
眩しく美しい光のBGMは人が作りあげる醜い騒音。
毎朝頭が痛くなった。
空気は地に渦巻く排気ガスによって天まで黒く染めあげている。
それが私は苦しかった。
どうしてここまで汚れた空気に飛込めよう?
何が私達をそこに向かわせるのだろう?
答えは1つだ。
金である。
私達の世界の神はどうやら金らしい。
生きる事は金を如何に多く集めるのかにあるらしい。それが苦痛で堪らなかった。
私は金が憎い。
ただ金は要る。
生きるために。
もっと私達にも、そして地球にも優しく生きる方法はあるのではないか?
そう考えて25年間生きてきた。試行錯誤を繰り返してきた。しかしそれに向かい動けないままでいる。
私一人がどうこうしても…と言う諦めがあったからだ。結果として考えていないのと同じだ。
20分後私はいつもの様に朝食を済ませテレビニュースを消し、部屋を後にした。
金のために着たくもないスーツを来て。
最初のコメントを投稿しよう!