カウントダウン

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遮光カーテンを開けた。 変わらない日常。 眩しく美しい光のBGMは人が作りあげる醜い騒音。 毎朝頭が痛くなった。 空気は地に渦巻く排気ガスによって天まで黒く染めあげている。 それが私は苦しかった。 どうしてここまで汚れた空気に飛込めよう? 何が私達をそこに向かわせるのだろう? 答えは1つだ。 金である。 私達の世界の神はどうやら金らしい。 生きる事は金を如何に多く集めるのかにあるらしい。それが苦痛で堪らなかった。 私は金が憎い。 ただ金は要る。 生きるために。 もっと私達にも、そして地球にも優しく生きる方法はあるのではないか? そう考えて25年間生きてきた。試行錯誤を繰り返してきた。しかしそれに向かい動けないままでいる。 私一人がどうこうしても…と言う諦めがあったからだ。結果として考えていないのと同じだ。 20分後私はいつもの様に朝食を済ませテレビニュースを消し、部屋を後にした。 金のために着たくもないスーツを来て。
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