第1羽 飛翔

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けたたましい轟音。 泣き声と悲鳴。 この街の1部が焼き払われ、辺りはコンクリートの残骸が重なっていた。 「助けて下さい、助けて下さい」 乳飲み子を抱えた女性が懇願する。 何もかもが混乱する中、どうして自分はこの場所にいるのか。 「グウウウ…」 奇妙な生物が唸り声をあげる。 何でだろう?特別強くも無いし、必殺技なんて持ち合わせちゃいない。なのにこの場で戦うのは彼の役目らしい。 敵は人間じゃ無い。ヒトガタではあるが、鳥のような羽を生やし、毒の霧を撒き散らす。一介の高校生ごときが手に負える相手ではないはずだ。
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