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けたたましい轟音。
泣き声と悲鳴。
この街の1部が焼き払われ、辺りはコンクリートの残骸が重なっていた。
「助けて下さい、助けて下さい」
乳飲み子を抱えた女性が懇願する。
何もかもが混乱する中、どうして自分はこの場所にいるのか。
「グウウウ…」
奇妙な生物が唸り声をあげる。
何でだろう?特別強くも無いし、必殺技なんて持ち合わせちゃいない。なのにこの場で戦うのは彼の役目らしい。
敵は人間じゃ無い。ヒトガタではあるが、鳥のような羽を生やし、毒の霧を撒き散らす。一介の高校生ごときが手に負える相手ではないはずだ。
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