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「当面の課題はレベルだね。しばらくは午前中と夜の二回、村の外で経験値を稼ごう。
お昼から夕方までは、修司が蓮と美咲さんに剣術の指導、僕は情報収集、柚葉さんは僕の手伝いを頼むよ」
「いいわ。でもなぜわざわざ夜も戦うのかしら? 朝から夕方までなら明るいし戦い易いんじゃない?」
「うん。そうなんだけれど、もし今日のワーウルフ(大)が暗い中襲ってきていたら、僕らはかなりの苦戦を強いられていたはずだよ。
だから夜の戦闘にも慣れておかないと。それに夜しか出現しない敵がレアアイテムを持っているかもしれないしね」
確かに夜だったら今日走り込んできたワーウルフの発見は数秒遅れていた。
柚葉がもし吹き飛ばされて、気絶でもしたら苦戦は間違いなかっただろう。
オレ達のパーティの要はやはり柚葉だ。あの強力な闇魔法さえ発動すれば大抵の敵は倒せる。
だとすれば、オレの役目は発動までの時間稼ぎと柚葉の楯になることだな。
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