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斬り付けた三ヶ所からは多少の血が流れている。 しかし敵の不敵な笑みは変わらない。 『雑魚がちょこまか動き回りやがって。まぁ、そろそろ【命懸け】も時間切れだろ?』 ――やっぱり。スキルも知っていたか。 奴の言う通り、全身の赤い湯気が、薄れていく。 『丁度一分だな。今度は俺の攻撃だ』 敵は力任せに武器を地面に突き立てた。 ――スキル技か!? 危険を察知し左後方に飛び退く。 固いステージの至るところからグレートソードの剣先が飛び出す。 やばいな……。 予想以上のスピード。剣が飛び出してから判断しては攻撃がかわせない。 【命懸け】発動。 剣先を、右へ左へとかわしながら敵に接近していく。
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