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――悪役。
それでも構わない。
予め決めていたこと。
プレイヤーキラーとの遭遇にあらゆる状況を想定して対策を立てていた。
時間稼ぎと不意打ち。
プレイヤーキラーと判断したら、柚葉は即【ﾌﾞﾗｯｸ･ﾚｲﾝ】を発動させる。
発動するまでのタイムラグをレアアイテムの話をちらつかせ稼ぐ。
何としても生き残りこのゲームを攻略する。
その覚悟を決めたんだ。
壁一枚隔(へだ)てた向こう側で、柚葉が闇魔法を発動させてくれることをオレは信じていた。
これで二対二だ。
パーカー男は炎系スキルの保持者だろう。あの浮いている理由はなんだ？
奪ったスキルによるもの？
スキンヘッドの黒い霧も謎だ。はたして物理攻撃が効くのだろうか？
モンスターであれば、ある程度攻撃が予測できるが対プレイヤーの場合、所持スキルが不明で予測不能、相性によっては今のレベル差など関係ない場合もある。
正直【ﾌﾞﾗｯｸ･ﾚｲﾝ】でダメージを与えられなかったのは痛い。
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