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美咲には影山の考えなど理解できるはずがない。
やりきれない怒りをどこに向ければよいのか。
美咲は顎(あご)に手をあてながら、眉間に皺(しわ)を止せている。
真っ直ぐな美咲は理解に苦しんでいるのだろう。
「そうだね。まだ確定ではないから、もっと情報が必要だ。
ギルドのある隣町に行ってみようよ。クリアに必要な【赤い首輪】【龍の楯】の情報も何かわかるかもしれない。
今は、少しでも多くの情報を集めることを目的としようよ」
哲二がうまく話をまとめる。
他に方法がない今、確かにギルドに行くしかないな。
ギルド……そうだ!
オレは佐伯の事を思いだした。
「さっき佐伯が隣町まで連れていって欲しいって。鍛冶屋はこの村では厳しいらしいよ。いいよな?」
特に反対意見もなかったので佐伯を連れて行くことになった。
その後も『赤い首輪』『龍の楯』に関してPDAで調べながら話し合ったが、有力な情報はまったく出ず会議は終了した。
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