終焉。 そして……

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ーside蒼依ー あんなに泣いた跡があったのに、ここに戻ると直ぐに警察の顔になった彼女。 自室に行かず、真っ直ぐ向かった先は皆川の元。 "約束"を常に重視してきた彼女にとって、当たり前の行動だった。 皆川が大人しくしているのは、きっと彼女のためだということは分かってる。 彼女の説得の賜物。…そして、彼女に対して抱く感情。それだけだ。 いつも通りの表情で、皆川の元に行った。 『食事、取ってないんだって?ダメじゃん。心配かけちゃ!』 モニタールームから、その様子を成と見守った。 皆川は安堵の表情を浮かべて、彼女を見上げていた。 『約束破ってすみません…私、結構ヤバかったみたいで… 三途の川渡る手前まで行ってきちゃいました!アハハハ!』 『…ッッ!?』 「…おい。見たか?今の…」 「…見た…すんげー動揺したぞ。レアもんだ。」 目を真ん丸にして。ちょっと抜けた感じ。 『…もう、大丈夫なんですか?』 『大丈夫!大丈夫!たっくさん血ぃ分けてもらったし、傷口も縫っといたから!』 「…ブハッ!!!」 耐えきれなくなった成はスルー。 すると皆川が右に首を傾げ、それを不思議に思ったのか、彼女が同じ方向に首を傾げた。 『…どうしたんですか?』 『………そういうキャラ?』 『え?どんなキャラ?』 『………こんなキャラ。』 『は?』 「…し……死ぬ……!!ハハハ……」 「…バカめ皆川!心はもっと強烈だ!」 笑死寸前の成は放っておいて。
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