柚葉の受難

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――うーんっ よく寝たなぁ。 あれっ!? ミサリン(美咲)がいない。先に起きてご飯作っているのかな? 「おらぁ! 何だそれ。もっと踏み込まないと!」 「うるさいっ! わかってるわよ。いちいち朝から大きな声出さないでよ!」 窓の下を覗くと、修ぞう(修司)とミサリンが戦っている。 少し離れて蓮ちん(蓮)がそれを見守っていた。 朝稽古かな? 朝から三人とも凄いなぁ。 ――あっ!? ということは、朝ご飯は誰も作っていない!? 黒いローブをはおり、ドアを開け急いで一階のダイニングルームへと走った。 「冷蔵庫の中は……」 材料は沢山お買い物したから大丈夫ね。 「柚葉さん、おはよう」 献立を決めていると後ろから声を掛けられる。 この声は哲じー(哲二)だ。 「哲二くん、おはよう。今パパッと作っちゃうから待っててね」 「ゆっくりで大丈夫だよ。他の三人は稽古が終わったらシャワーを浴びると思うしね」 よーし。今朝の献立は…… プレーンオムレツと野菜スティック、タコさんウィンナーにクリームチーズ。 メインはパンプキンリゾットにしようかな。 あー、お腹空いたよぅ。
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