柚葉の受難

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アジトに戻った私はさっそく料理に取り掛かった。 今日のメインは・・・・・・ 塊肉を取り出し調理する。 これでよしっ! キマイラの特製味噌鍋の完成よ。 ちょっと味見したけど、お肉が柔らかくて臭みもない。初めて作った割には上出来ね。 皆は部屋で休んでいるから階段を上がり呼びにいく。 男子部屋に声をかけ、女子部屋に入った。 「美咲、具合はどう?」 丁度シャワーを浴びて出て来たミサリンはバスタオル一枚はおっただけの姿。 身体のラインが強調されている。 同じ高校生なのに私とは大違い。 「シャワー浴びてサッパリしたからもう大丈夫よ。あいつらのパターンは読めたから午後はただじゃおかないわ」 痴漢もさぞかし気合いが入っただろうな。 ――そうだっ! 気配を絶って背後からミサリンに近づく。 ――スキ有りっ! 「えいっ!」 そして両手を広げて、ミサリンの胸を後ろからぐいっと、わし掴みにした。 「きゃっ! ゆ、柚葉! アンタまた! 毎回、毎回やめてって言ってるでしょー!」 うふふ。 「じゃ、ご飯出来たから早く降りてきてねっ!」 私は可愛いモノとかが大好き。他にも、モコモコのぬいぐるみとか柔らかい感触のモノとかも、つい触りたくなっちゃう。 まだ彼氏がいないんだからいいよね、ミサリン。 「こらぁぁ! 柚葉っ!」 単に今日が受難の日なのか、はたまたミサリンの胸を揉んだ罰なのか、このあと私は心の中で悲鳴を上げることとなる。
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