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いよいよ、私達の番になった。
ゲートを潜(くぐ)り抜け、薄暗い道を少し歩くと小さな部屋に到着する。
十二畳程のワンルーム。中央にはクイズ番組で見かけるパネル式の解答席が置かれていた。
正面の壁いっぱいに広がるスクリーンには何も映っていない。
「問題の難易度が上がるのかなぁ。Dランクだからなんとかなりそうだけど。料理系の問題が出たら柚葉さん頼むね」
《問題数十問、制限時間三十秒、クリア規定数七問です》
うはっ! 合格ライン高いんじゃない?
《解答はお手元のタッチペンで、パネルに直接書き入れて下さい》
スクリーンが明るくなり問題が出題された。
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【第一問】
一から百まで順に足した数は?
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えっ!? 三十秒じゃ無理に決まっ……
「5050だね」
なっ!? な、なんで?
すらすらとパネルに記入する哲じーはカッコイイけど、今はそれどころじゃない。
即答した理由を教えて!
「このレベルならFランクと同じだね。もしかしたらペナルティーがDランクなのかも」
それで今のは……
「哲二くん、問題知ってたの?」
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