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「誰に言ってんのよ!」
心地よいやり取り。いつの間にか美月を信頼している自分がいる。
自然と澄み切った意思がグラネルに流れ込んだ。
観覧車をライトアップする光が目の前の敵を照らす。
立ちはだかる独裁者は、右腕だけで日本刀を構えている。
鞘にこそ入ってはいないが、あれは居合だわ。
美月のキセルを真っ二つにする程のスピードと切れ味。
ここで身につけた全てを出さなければ勝てない相手。
殺気を感じ取り、相手の力を利用する。
そして、スキル【姫】
どんな能力か分からないけど、般若からは害意は感じなかった。
自分の直感を信じるわ。
【姫】発動。
――見てなさい!
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