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《視点》鷹山 蓮
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「鷹山です! 夜分すいません。仲間が圏外で……」
雷斗さんが電話に出た事で安心したオレは、矢継ぎ早(やつぎはや)にまくしたてた。
『ちょっと待て、待て。いきなり何だ? 落ち着け、蓮』
「あ、すいません」
すうっと、大きく息を吸い込んでから再び説明した。
雷斗さんの話だと圏外になる場所はいくつかあるらしく、状況を考慮するとレアミッションに行ったのだと。
レアミッションでレベルが100に達する可能性。つまり、呪いが発動する危険性がある。
美咲はまだ呪いの事は知らない。
「な、なんとかなりませんか?」
電話の向こうで誰かと話している声がする。
『やっぱり、十九時前に面白い娘とレアミッションへ行くとキリからメールがあったらしい。一緒の可能性が高いな。
ただ、キリは呪いの事は一切知らない』
キリ……あのキスし、いや回復系スキル所持者の人だ。
レアミッション――
難易度や危険度はどうなんだ。生還率は? 立て続けに不安が込み上げてくる。
「大丈夫ですかね? キリさんの強さは……」
言いかけたところで、失礼な質問をしていることに気がついた。
「あ、いや、その、心配で」
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