奪われた美咲②

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ボン、ブンスカ、ブンスカ、ズンチャッチャ……ボン、ブンスカ……    「「美咲!」」 全員が一斉に声を掛けてきた。いつまでも戻ってこない私を心配していたのね。 「何アンタ達? ……あ、いや、ご、ごめんなさい」 ――ガタ、ガタン!! 全員が一斉に引いていくのが分かる。 「美咲が謝ったぜ!」 「ミサリン!?」 「美咲、頭打ったのか?」 「偽物の美咲さん?」 普段の私って、どう見られてたのよ…… 「ちょっと、アンタ達! 私が謝ったら悪いわけ?」 「なんだ。やっぱ美咲だぜ」 「あはっ。美咲、おかえり」 「頭打ってなかったか」 「本物の美咲さんみたいだね」 なんだか自分の立ち位置を再確認してしまった感じで複雑だわ。 その後、簡単にレアミッションのことから、美月、呪い、グラネルの説明を皆にした。 「もう俺は眠てーよ、アジトに戻って休もうぜ」 「私、お腹空いちゃった」 PDAにメールが届く。 「ちょっと皆待ちなさいよっ!!」
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