奪われた美咲②

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消えていくHPバーを完全に無くなるまで見つめた。膝に力が入らない程体力を消耗している。 わ、私にも出来た。 それにしても、美月の目的は何? 共闘登録しなかった理由、殺人鬼を弄(もてあそ)んだ理由、私を追い込んだ理由……。 プレイヤーキラーでは説明出来ない不可解な行動。 『Bランク、倒したのね』 ――!? 気配なく近づいてきたのは、先程のキセルとは違う白い武器を持った美月だ。 その白く光る剣は、刀身がほとんどない。 「アンタは何がしたいの!」 もう私は気が付いている。 『次はAランクかしら?』 だけど理由がわからない。 「何で? 理由を教えて!」 ――!? い、痛っ! 「キャァァァァァァ!」 私の身体から禍々(まがまが)しい黒いオーラが流れ出す。 激しい痛みが全身に走った。
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