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消えていくHPバーを完全に無くなるまで見つめた。膝に力が入らない程体力を消耗している。
わ、私にも出来た。
それにしても、美月の目的は何?
共闘登録しなかった理由、殺人鬼を弄(もてあそ)んだ理由、私を追い込んだ理由……。
プレイヤーキラーでは説明出来ない不可解な行動。
『Bランク、倒したのね』
――!?
気配なく近づいてきたのは、先程のキセルとは違う白い武器を持った美月だ。
その白く光る剣は、刀身がほとんどない。
「アンタは何がしたいの!」
もう私は気が付いている。
『次はAランクかしら?』
だけど理由がわからない。
「何で? 理由を教えて!」
――!?
い、痛っ!
「キャァァァァァァ!」
私の身体から禍々(まがまが)しい黒いオーラが流れ出す。
激しい痛みが全身に走った。
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