東門

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槍は心臓へ、刀の軌道は亀山の頭上へと向かう。 亀山の表情は変わらない。 【空蝉】発動。 それ持ってんのかよっ! すり抜けた二つの攻撃。 鬼丸は地面を叩き、修司の槍は突き抜けていった。 『雑魚がくだらねぇ攻撃しやがって!』 怒り心頭の亀山は体勢すら崩していない。 やばい。修司は素手だ。 【シルバー・チェーン】発動。 いつの間にか右サイドに移動していた哲二がスキルを発動した。 青みがかった銀の鎖が、亀山の右手に絡み付く。 空いている左手の曲刀がオレの首へ向かってくる。 ――発動だ! 先程の"葉桜"を開放。緑色のオーラが桜の葉を形成し宙を舞う。 幾重(いくえ)にも重なった新緑の葉が刀と触れる。 葉に当たったとは思えない金属音が響きながら刀を弾く。 『なっ!? オーラ留(とど)めていやがったな!』 初めて見せた動揺。 「来やがれっ! グングニル!」 すり抜け、地面に突き刺さったグングニルが稲妻のように一直線に修司のもとへ。 その二つの間には亀山が。 鈍い音を立てながら腹部を突き抜けた槍は、修司の手に収まっていく。 修司の呼びかけに反応し、稲妻のように戻ってくる。 これがグングニルの特殊能力。
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