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腰とお尻をくねくねと動かすフリル、いやパトさんは雷斗さんに向き直す。
『あーん。そんな事言わないで雷斗。照れ隠し?』
この人、変わってるかも。
力の差に、日下部は戦意喪失みたい。岡ザルも地に膝まずき腕を押さえている。
『パト、モンスターと戦っている隊員を助けにいってくれ』
『了解!』
タタタッと駆け出していくけれど一人で大丈夫なの?
『さて・・・・・・日下部、お前みたいな奴にできる計画じゃねーよな。黒幕は誰だ?』
俯(うつむ)いた男は口を開かない。仮にもプレイヤーキラー集団のリーダーなのに完全に降参しちゃってる。
雷斗さん一人しかいないのに。
『お前さー。早くしゃべっちまった方がいいぞ。団がこっちに来る前にさ』
そう言いながら、雷斗さんはPDAを取り出した。
『キリか? 遅れてすまねー。ミューまで操られてたから目つぶって走ったわ。まぁ、こっちは大丈夫だ。武と日下部は捕らえてある』
美月さんと電話しているみたい。ミサリンとか他のみんなは大丈夫かな。
そう思った矢先に城門から声が聞こえてきた。
「柚葉!」
あっ!! 蓮ちんと哲ジーだ。
二人とも無事だったんだ・・・・・・
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