エピローグ(佐藤 哲二)

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僕たちは、高校生を先行公開として学校からこのゲームに参加した。 そして美咲さん達に聞かされた事実。 ゲーム内での死亡は、現実世界での死亡と繋がっている。 でも、それは少し違った。 PDAによる救出システム。 条件を満たせば死亡したプレイヤーのデータを保存でき、クリア後に生き返らせることができる。 データなら別にPDAでなくとも保存できる。 雷斗さんや凍夜が考えたように全員を救える希望は0ではない。 そんなに甘くないかなぁ。 それと、柚葉さんのお父さんの手紙の謎だ。 あれから毎日寝る前に考えていたので暗号の一部分は解けた。 一体どこで使うのだろうか? 僕の予想だとあの場所か。 クリアするには三つのアイテムが必要と影山は言っていた。 『赤い首輪』と『龍の楯』 それともう一つの何か。 シャークさんなら知っていると思ったんだけどな。 『おい! いつまでシカトしてんだよっ!』 涙目のトナカイは、必死に画面にしがみ付いていた。 「あぁ、ごめんよポルン。ちょっと考え事。ところでさ、結月さんってどんな人?」 『結月? ああ、そりゃーオメー美人だったぜ。ボンッとしてキュッとしてたな』 親父か…… 「そうじゃなくて、職業とか人柄だよ」 彼女が今回のイベントでの重要な鍵を握っていた。 だからそれを解き明かす事は必要だ。
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