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激しい攻撃を繰り出す二人。
だが、雷斗さん達の攻撃は完全に目で追われている。
"死角からでなくては、ダメージを与えられない"
それを最大限に利用するルークは、大胆に踏み込んだ攻撃を仕掛けてくる。
黒い剣が雷斗さんの胸元へ。
結月が白いオーラで防御スキルを発動するも、ルークの攻撃は無抵抗で雷斗さんを切り裂いた。
武器に触れても、スキルは無効化されるのかよ!
「――雷斗!」
攻撃が当たる瞬間、上半身をのけ反らせた為、傷は浅かった。
さらに踏み込みこんだルークは、剣を振り下ろす。
――キィィィィン!
結月は右手を目一杯伸ばし、グラネルでその攻撃を防いだ。
やばいっ! 体が開いてる。
ルークは手首を返し、空いた結月の胸元を突く。
「おらぁぁぁ!」
のけ反った姿勢からつま先を伸ばし、ルークの手元を雷斗さんが蹴り上げた。
息もつけない攻防が続くも、少しづつHPを削られるのはホープの二人。
このままでは、いずれやられてしまう。
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