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パトが何やら話しているがスルーし、思考を戻す。
俺達三人とチェンさらにアーツを加えた五人で神殿には挑むつもりだ。
アーツは剣士系の職業に転職したことで呪いを抑えているのだろうか。
真意は分からないが、スキルさえ使わなければ狂戦士の罠は発動しないと言っていた。
弓を使えなくてもあいつなら十分な戦力になる。
今は最新ミッションで砂漠にいるとか言っていたな。
それと後一人……。
駄目元で頼んでみたが断られた。
何か考えがあるのだろう。
七色の剣を持っているあいつがいなければ最後の門は開かないからな。
一人で行くのか、蓮達と一緒に行くのか。
『あっ、団が戻ってくるよー』
「さすが、早いな。次の階はパトの番か」
ズシズシと足音を立てながら団は戻ってきた。
『えー、私……怖いな。雷斗も一緒に戦ってよー』
『…………嘘だ……。』
『ちょっと、団、アンタ今何か言った?』
お前と一緒に戦う方が怖いよ。この塔は仲間だろうがスキルが当たるんだ。
「次の階は罠がある。敵を倒したら探そうぜ」
罠で上層まで行ったら本番だ。そこから先の情報は一切ない。
ここで通じなかったら次の地域など到底進めないだろう。
俺はどこまで強くなれるのか。
勝負だな、シャーク。
それと……蓮。
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