皇帝と魂の頼み

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「ふざけてんのかテメェー!エンペラー!!只の火の玉じゃねぇかよ!? 」 「あー、悪い悪い。呼び出すのを忘れた」 パチンッ ! 俺はいつの間にか隣に立っていたエンペラーに怒鳴るが、エンペラーは笑いながら謝ると、蒼い火の玉に向かって指を鳴らした。 次の瞬間、二つの蒼い火の玉が『目がぁぁっ!目があぁぁぁっ!!』になる位の光を放ち始めた。 俺は咄嗟に目を瞑った為無事だったが、 「目があぁっ!目があぁぁぁっ!!」 「大丈夫ですか!?■■■ドさん!」 変わりに誰かがムスカ大佐の様になっているのを聞いた。 数秒後、光が治まったのを感じて目を開けると、 目の前に…… 「なぁ!?慎司さん!?美紀さん!?何でっ!!?」 交通事故で亡くなった筈の八神夫妻が立っていた。 目の前の出来事に愕然していると、 「バカ虹次、お前忘れたのか?蒼い炎は『異能』の一つ『煉獄の業火(サタン=ブレイズ)』だろうが!それに『煉獄の業火』は死者の魂の結晶……つまり、お前に逢わせる為に八神夫妻の魂をあの世から呼び出したんだよ」 隣でカップラーメンを食っているエンペラーが説明してくれた。
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