聖十の主と魔法少女達

皇帝と魂の頼み

「～～～～っ!?い、いきなり大声を出すな!虹次!!」

余程さっきの大声が耳に効いたのか、耳を押されながら怒鳴ってくるエンペラーに対して

「大声を出すなって言われてもな、無理に決まってるわ!!」

俺はそう言って反論する。

そりゃそうだろう…亡くなってる筈の原作キャラが目の前に居りゃ驚いて大声が出てしまうだろ……

「はぁ……まぁ良い」〈説明するぞ、オレが何故アリシア達を呼び出したのかを……〉

〈ん？唯寂しくてあの二人を呼び出したじゃないのか？〉

エンペラーは溜め息を吐くと真剣な顔になり念話でそう言って来たが、俺はふと思った事を尋ねた。

〈それは私情の理由だ。アリシア達を呼び出したのはある目的の為だ〉

〈ある目的？〉

〈あぁ。四年後……いや、正確には三年四ヶ月後に始まる原作をハッピーエンドで終わらせる為に呼び出したんだよ〉

「そう言う事か…」

エンペラーの意図に気付き、俺は納得しながら頷いた。

それから、エンペラーは念話で原作の事を交えながら【計画】全体を話してくれたが、俺は慎司さん達を待たせてるのに気付き、慌てて慎司さん達のところに向かった。