皇帝と魂の頼み

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「はぁ…はぁ…はぁ…すみません、待たせてしまって」 息を切らしながら待たせてしまった事を謝るが 「大丈夫だよ、別に気にしてないし。それにさっきまでエンペラー君と大事な話をしてたんでしょう?ならしょうがないよ。ねぇ、美紀」 「えぇ。あとそんなに待ってないから謝らなくて良いのよ?虹次君」 何事もなかった様に笑顔で許してくれる慎司さんと美紀さん。 その器の広さに感激していると 「虹次君……君に頼みたい事があるんだ」 エンペラー以上の真剣な顔でそう言ってくる慎司さん。美紀さんは黙っているけど慎司さんと同じ顔をしている。 「……何でしょうか?」 「はやてを……ウチの娘を守ってくれないか?」 「はやてを守る?一体何からです?」 そう聞き返すと、慎司さんは険しい顔になったが答えてくれた。 「虹次君……君はロストロギア【闇の書】を知っているかな?」 「はい、エルザから何度か聞いた事があります」 まぁ嘘ですけど、だって『原作の知識で知っています』って言えねぇだろ。 「そうか。はやては…その【闇の書】の主なんだよ……でその【闇の書】を狙う奴等居るんだ。僕達が死んだのはそいつ等のせい」 「………っ!?」 「やっぱり驚くよね……奴等から【闇の書】の主であるはやてを守ろうと車で逃げてる最中に襲われて事故を起こしてしまったんだよ」 そんな事があったなんて全然知らなかった。
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