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作者視点
ガサガサガサガサ
そこは山の中だった。木々が並び立ち、春の暖かい陽気なのか木々の周りには様々な花が咲き誇っている。
しかし【ソレ】はそんなものは目に入らんと言わんばかりにその木々を通る。
【ソレ】は全長4m位で狐の様な生物。 【ソレ】の身体は傷だらけで、まるで何かに逃げる様に必死に走っている。
だが【ソレ】は気づいていなかった、真横にそいつが居る事を…
ドオォォォン!
すると、【ソレ】はいきなり真横から打撃を喰らい広場の様な場所まで飛ばされた。
【ソレ】が先程まで居た場所にバリアジャケットを纏い黒いバイザーを付けた少年が立っていた。
黒いブーツに炎の紋様が入った灰色のズボンを履き、黒いインナーの上に蒼いロングコートを纏って、両腕に龍の形をした籠手のデバイスが付いている。
対して【ソレ】は先程喰らったダメージが残っているのか、未だに立ち上がれていない。
それを見た少年はトドメを刺そうと右手に魔力を集める。
「さぁ、フィナーレだ!」
そう言って魔力を集めた右手を【ソレ】に向けた。
それと同時に【ソレ】は唸り声をあげながら立ち上がったが、一歩遅かった。
「聖影竜閃牙!!」
ドコォォォン!!
少年は【ソレ】に向かって蒼色の砲撃を放った。
【ソレ】は逃げようとしたが身体が動かず、少年が放った砲撃に呑まれていった。
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