始まりは突然に

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ガチャ それからTVを付け朝のニュースや天気予報を観ながら朝食が出来るのを待っとると、7時過ぎた頃にリビングの扉が開いた。 誰やろ?と思い振り向くと、首にタオルを掛けとるエルザと眠たそうに眼を擦ってる制服姿の虹次君が入って来たので私は二人の方に顔を向けまま 「おはよう、エルザ、虹次君」 挨拶する。二人は私の方に近付いて来て 「「おはよう、はやて」」 挨拶を返してくれた。私はふと思った事を 「今日は二人共遅かったやな、いつもならこの時間はリビングに居るのに」 聞いてみた。この二人は私より早起きなんや、大体6時頃に起きとる。エルザは起きると直ぐ日課のランニングに行く、でも6時50分前後に帰って来る。虹次君は新聞を読みながら私が起きて来るのを待っとる。なぜなら、一緒に朝食を作る約束をしてるからや。それが今日に限って珍しく二人共遅くやって来たんや。 「あぁ……夜中にやる事が有ってな。それをしてたら寝るのが遅くなって寝坊したんだよ」 「私は走るコースを変えてみたら、いつもより時間がかかってしまったんだ」 そう答えながら二人はテーブルを挟んで私の反対側に座る。それと同時に朝食を作ってたリニスがリビングにやって来た。 「朝食出来ましたよ……とエルザに虹次、起きたんですか。おはようございます」 「あぁ、おはよう。朝食を運ぶの手伝うぞリニス」 「おはよう、リニス。俺も手伝うよ」 「なら私も!」 「そうですか?じゃあお願いします」
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