お隣さんは

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「主、机の上にデバイスと魔導書が置いてあるので確認を」 「此れか?」 机の上には飴玉位の大きさの蒼色の宝石と表紙に蒼い六角形の魔方陣が描かれている分厚い本が置いてあった。 〔貴方が私のマスターですか?〕 「あぁ、そうだ…」 〔初めまして、マスター。私はレイヴェルトと言います、此れからよろしくお願いいたします〕 「あぁ、此方こそよろしく頼む、レイヴェルト」 レイヴェルトとの会話を終わると俺はレイヴェルトを首に掛けて、分厚い魔導書を手に取った。すると其れを見たエルザが説明し始めた。 「今、主が持っている魔導書の名は【聖十の魔導書】と言います。ページ数は800ページ、守護騎士システムはありません。聖十の書には二つの機能があります。一つ目は各次元世界で失われた魔法【ロストマジック】またはレアスキルを蒐集し記録します。二つ目は全次元世界の記憶を調べられる辞書となっています。聖十の書を使用出来るのは主と管制融合機である私だけです。もし、他の者が使えば一週間程仮眠状態になります」 「なぁ、仮眠状態に成ったら主である俺も使えないのか?」 「いえ、主の管理者権限を使えば仮眠状態が解けるので使える様になります」
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