ホームでのオオカミ

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気持ちを伝えるって こんなにも体力がいるものだなんて 「はぁぁぁぁ」 俺はその場に頭を抱えてしゃがみこんだ。 なにやってんだ、俺 人前で・・・キスするとか・・・ じろじろと見られているような視線をずっと感じていて恥ずかしすぎて立てねぇ。 瞳を潤ませ、真っ赤な顔で呆然と立ち尽くしていたウサギにカバンを握らせてなんとか新幹線にのせて ホームに残された俺。 あいつ・・・いつ帰ってくるんだっけ? それまでつまんねぇじゃないか。 しゃがんだままささっとメールを打ち 送信。 さっき別れたばかりなのに、ウサギがいないのが物足りない
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