ホームでのオオカミ

4/5
前へ
/64ページ
次へ
「えっと・・・紡ちゃん、お父さんはどこ?」 「あっち、あっちー!おとーたぁーん!!」 紡ちゃんが指差す方向 柱の影に大きな金髪の男性がチラチラこちらを見ていた。 「た、太陽さん!?」 ・・・だけじゃない!!! 太陽さんの後ろからもう一人・・・茶色い髪の毛にゆるーくパーマをあてた・・・あの人は 「ヒガシさんまで!?」 「やぁ、司狼くん。こんなところで奇遇だね」 「あ、あれぇ?司狼?なにしてんのぉ?」 あはははって爽やかな笑顔で手をふる太陽さんと、挙動不審なヒガシさん。 「・・・いつから・・・ここに?」 「えっ!?いや~紡ちゃんが新幹線が見たいーっていうから・・・ねぇ?太陽」 「いつから?そうだなぁ・・・【陽菜子が好きだよ】からかな?可愛い娘だったね。あれが小動物?うちのめぐみには負けるけどさ」 「ちょっ!!!な、なに・・・//////」 この人達・・・覗きにきたのか!? 「ごめん~!京太に聞いたら「司狼は帰ったよ~。ウサギちゃんを後で送るんじゃないかな」って言ってたから気になって~」 「趣味悪いことしてごめんね?司狼の恋の行く末が気になってさ」 ・・・恥ずかしすぎるのと計画的な彼らの行動に俺はなーんにも言い返すことが出来なかった。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

709人が本棚に入れています
本棚に追加