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誰にもナイショ
二人だけの秘密の場所。
大会が終わったその日の夜。夜勤で両親がいないのをいいことに家を抜けて【秘密の場所】に向かった。
・・・私のが先だったかな?
海のそばの小さな公園。
潮風が髪を撫でる。
「逸花、ダメだろ?約束の時間より少し遅れてこいって・・・」
私を背後から包み込む大きな腕。
「ごめんなさい・・・でも早く会いたくて」
「毎日会ってるんだけどなぁ?」
「ふふっ。そうでした」
くるりと振り返って彼の胸に顔を埋めて思いきり甘えることができるのはここでだけ。
「良太さん・・・」
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