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「そりゃ、僕はカウンセラーとしては半人前ですけど……」
それでも校長である伯父が予想していたとおり
僕は日に日に生徒たちに親しまれるようになっていた。
カウンセラーというより
話を聞いてくれるお兄さん。
身近な憧れ。
恋の相談役。
固い話も専門用語もなし。
そんなスタンスが受け
徐々にカウンセリング・ルームを訪れる生徒も増えてきていた。
「本当に何もなかったですか?」
「特に思い当たる節、ないけど――」
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