第6話

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「先生、神様を信じてる?」 燭台を持って ノアが僕の前に立ちはだかった。 「僕には分かるんだ――神に背きそうな人間が」 人形のように整った顔が 揺らぐ炎にあやしく見え隠れする。 光に包まれた彼は まるで天使のように可愛らしい。 しかし一度、影に覆われると それは残忍な悪魔へと姿を変える。
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