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ご丁寧に
部屋のドアまできちんと閉めて――。
「どうなさったの?」
向かい合って座ると
長い脚を組んで、ノアは身動き一つしない僕を笑った。
言ってやりたい事はたくさんあった。
それなのに――。
「先に花を活けるよ」
僕は逃げる様に
彼に背を向けて立ち上がった。
「――そうだね。時間をかけて上手に活けて」
そんな僕を嘲笑うかのように
「僕と先生の時間はたっぷりあるからね」
ノアは声を躍らせた。
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