第6話
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「なんだ……これ……?」 身動きひとつできない。 見れば僕は両手両足を十字にはりつけられていた。 「あなたにふさわしい格好だよ」 殉教者のような厳しい目が僕に告げる。 「神様は自分を信じない人間がお嫌いなのさ――」 だから僕は、磔刑に処されるのか。 「じゃあ……君は?」 僕の声は、ひどく乾いていた。
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