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(ん……?)
ふと見ると
彼の髪に1枚
薄紅色のコスモスの花弁がのっていた。
いろいろ言ってるけれど。
僕のために
夢中で花を摘んできてくれたのは間違いなさそうだ――。
その姿を見ていたらなんだか。
大人げない反論をした自分が
ちっぽけに思えて――。
すごく恥ずかしくなってくる。
「夢に出てくるような色男が、頭に花挿してちゃ興醒めだろ?」
僕は彼の髪についた花弁をそっと指先でつまみ取ると。
彼の御機嫌をとるように笑った。
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