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リードとかいう首輪とか紐はないから、ボクは初めて見る新しい場所にはしゃいでた。
ご主人様が焦りながらボクを追いかけて来るけど、すぐにヘトヘトになって壁に手を付いてる。
「ルイ。あんまり遠くに行ったらダメだぞ!」
汗だくになって、ようやく追い付いてきたご主人様に、ボクは嬉しくなってまた走り出す。
目の前には三つに分かれる大きな道が伸びている。
何処に行こうか悩みながら走るボクは、目の前が急に暗くなったことにビックリした。
その瞬間。
「ルイ!!」
ボクは宙に浮いた。
空が近くて、雲が掴めそうなくらい高く飛んだ。
下には黒い車が走っていく。
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