第1話…悪夢

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真っ暗な家の中…。 食卓のテーブルの横には俺の父親が倒れていた。 幼った俺は、父親の近くに行き そして体を揺すって声をかけた。 「こんなところで寝てると風邪引いちゃうよ…?」 「お父さん?」 それから何度も体を揺すったのに、父親は起きる気配すらなかった。 「まったく…仕方ないなぁ…」 不思議に思いつつも、俺は父親の手を引っ張り布団のところまで連れて行こうとした。 なのに… それなのに…俺は自分で持った父親の手を放してしまった…。 それはとても冷たかった。 いつも暖かかったはずの手が… 体がいつも以上に冷たかった…。 それはまるで死んでいるかのように…。 俺はそれから何度も呼びかけ、何度も体を揺すった。 そんな中で、不思議なことに俺の後ろから声が聞こえた。 今思うと、あれはただの幻聴だったのかもしれない。 それでも、確かにはっきりとこう聞こえたんだ。 「どう…して?」 暗い中だったし幻覚かもしれないからこれは定かではない。 しかし、当時5歳程度だった俺には同じくらいの子供に見えたんだ。 そして俺はその子に質問したんだ。 「君は…誰なの?」 「お父さんは…どうしてこうなってるの?」
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