17人が本棚に入れています
本棚に追加
ミコト
「うむむ、何故だ……はっ!もしや腹が痛いのか!?」
セツ
「うひゃひゃひゃ!!」
笑ってるセツはおいといて、心配してくださっているミコト様に申し訳ない…。私は何とか涙を堪えて「大丈夫です」と告げる。しかし相手は納得していないようだ
ミコト
「そんな顔で説得力のない。…そうだ、我と踊るか?気晴らしに丁度いいだろう」
台詞に疑問を持った私だがそれはすぐに解決された。いつのまにかオーケストラの演奏によってダンスが始まっていた。その集団の中にはアレイトス家方々が…勿論、主もペアを組んで踊っている。…お相手は綺麗なご令嬢だ。あ、目が合った…何故戸惑った顔をされてるのですか
セツ
「あーぁ…やらかしちまった…」
ミコト
「む!?やはり腹が痛いのか!?」
腹痛ではありません。頭痛です…多分
アル
「大丈夫ですよ。お二方はダンスに参加されないのですか?」
ミコト
「貴殿をおいて行ける訳なかろう」
セツ
「泣きそうなレディーほっとくとか…男が下がる!」
真剣な表情で言い切ったお二人。しかし…
アル
「私はレディーではありません。アレイトス家の護衛です」
私は護衛。我が主を命を懸けて守るのが使命。それ以上でも以下でもない。…全ては主の為に
セツ
「でも性別女だろ?」
アル
「護衛だ」
ミコト
「セツ…性別には男と女と護衛があるのか?」
ふと、不思議がるミコト様とため息をつくセツを見て思ってしまった。それは言う事も思ってもいけない事。ミコト様…
セツ
「バカですか?」
…お前が一番言っちゃだめだろ!!
ミコト
「しかし性別は護衛だと…」
セツ
「ミコト様、もう黙っててください。マジで」
…なんだろう。ちょっと頭痛が引いてきた
最初のコメントを投稿しよう!