第二宵

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ミコト 「うむむ、何故だ……はっ!もしや腹が痛いのか!?」 セツ 「うひゃひゃひゃ!!」 笑ってるセツはおいといて、心配してくださっているミコト様に申し訳ない…。私は何とか涙を堪えて「大丈夫です」と告げる。しかし相手は納得していないようだ ミコト 「そんな顔で説得力のない。…そうだ、我と踊るか?気晴らしに丁度いいだろう」 台詞に疑問を持った私だがそれはすぐに解決された。いつのまにかオーケストラの演奏によってダンスが始まっていた。その集団の中にはアレイトス家方々が…勿論、主もペアを組んで踊っている。…お相手は綺麗なご令嬢だ。あ、目が合った…何故戸惑った顔をされてるのですか セツ 「あーぁ…やらかしちまった…」 ミコト 「む!?やはり腹が痛いのか!?」 腹痛ではありません。頭痛です…多分 アル 「大丈夫ですよ。お二方はダンスに参加されないのですか?」 ミコト 「貴殿をおいて行ける訳なかろう」 セツ 「泣きそうなレディーほっとくとか…男が下がる!」 真剣な表情で言い切ったお二人。しかし… アル 「私はレディーではありません。アレイトス家の護衛です」 私は護衛。我が主を命を懸けて守るのが使命。それ以上でも以下でもない。…全ては主の為に セツ 「でも性別女だろ?」 アル 「護衛だ」 ミコト 「セツ…性別には男と女と護衛があるのか?」 ふと、不思議がるミコト様とため息をつくセツを見て思ってしまった。それは言う事も思ってもいけない事。ミコト様… セツ 「バカですか?」 …お前が一番言っちゃだめだろ!! ミコト 「しかし性別は護衛だと…」 セツ 「ミコト様、もう黙っててください。マジで」 …なんだろう。ちょっと頭痛が引いてきた
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