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アル
「…ふふっ」
「「あ、笑った」」
…ハッ!しまった!セツはともかくミコト様を笑ってしまうとは…護衛としてあるまじき事!!
アル
「申し訳ありません!!」
ミコト
「?なににだ?」
アル
「貴方様を笑ってしまいました」
ミコト
「?別に謝る事でもなかろう?」
セツ
「ミコト様ミコト様、一応貴方も三大貴族なんですからそうなりますよ」
ミコト
「む…だがなぁ…」
納得できない、といった顔をするミコト様。次の瞬間、彼はとんでもない発言をした
ミコト
「我は貴殿が泣いているより笑ってる顔の方が好きだ」
・・・。
セツ
「……わりぃ。天然なんだよ、この人」
アル
「大丈夫だ。我が主で慣れている」
セツ
「あぁ…納得」
まったくいやな慣れだ…
気がつけば体調もよくなり、涙もひいていた。私はなんでないていたのだろう…?
ふと2人の後ろを見てみると、ミコト様に挨拶をしようとする貴族達が遠巻きに、かつ群衆でこちらを恨むように睨んでいた
…あぁ、これでは邪魔になってしまうな
アル
「ちょっと夜風にあたって頭冷やしてきます。…ありがとうございました」
一礼して、踵を返しテラスに向かう。あまりにも突然の事だったのだろう、2人とも呆気にとられていて少し面白かった
ミコト
「あ、ま「ミコト様!ご機嫌麗しゅうごまざいます!!」「ミコト様!」「ミコト様ぁ!!」「次期当主殿!!」「ミコト様ぁん!」
セツ
「うおっ!?み、皆様落ち着いてくださいませ…!主が恥ずかしさで死にそうでございます!」
ミコト
「だ、誰が恥ずかしいと言ったか!」
セツ
「顔が真っ赤です」
ミコト
「!…これは、その、あれだ!」
セツ
「相変わらずの言語能力で…」
…大丈夫…か?あれ
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