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テラスに出ると頬に冷たい風が触れる。途中でもらった飲み物を一口飲みながら色々と考える
そろそろ寒くなる時期だ、主の冬服の新調をしなければ…
本がしまいきれていないから本棚を追加して
あと部屋の模様替え、机の位置を変えて欲しいと仰っていなぁ
柵にもたれながら今後の予定をたてていくと殆どが主の事
ふと、先程の事を思い出した。どこかのご令嬢と踊る我が主はもう立派で、少し誇らしくなった
アル
「……?」
なのに途端に目頭が熱くなる。あぁ、2人のおかげで戻ったと思ったのに…一体私はどうしたのか。今度医者に見てもらわなければ
アル
「………なんで…痛い…?」
胸が痛い。もしや心臓病なのだろうか。病気の護衛など役に立たない。私は主の護衛を交代しなければならない。次はおそらく甥のリオンだろう
私でない誰かが主のお側に…
アル
「……いやだなぁ」
想像しただけで気分が悪い。何故だ?
?
「アル…」
他の者に任せるのが不安なのだろうか?なら不安だと思う筈。だが私はいやだと思った
?
「アル」
何がいやだと?主が私以外に守られるのが?…何故だ?私より腕の立つ者に守られた方が主の安全も高まる。でも、それすらもいやだ
?
「え…ちょっ、アル?」
…さっきから誰だ。うるさいな
アル
「考え事をしているんだ。後に……」
?
「あ、やっと気づいた」
俯いていた顔をあげると、目の前に問題の主が心配そうに私を見ていた
………え?
アル
「……いつからいらしたのです?ダンスと接待はどうなさったのですか。ほら、向こうでご令嬢達が次はと息を巻いて争っておりますよ。主は特にご令嬢方に大変人気なのですから、ヘラヘラ笑ってないで常に気を張っていただかねば…一休憩なさるのはいい事ですがサボりなどをせず職務を全うしてくださいませ。次期当主がサボりなど、使用人達が呆れて辞めてしまいますよ?」
ジル
「な、泣きながらとか……斬新…だね…?」
主、何故涙目になっておられるので?
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