第三宵

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ジェシカ 「アルさん、武器になるような…とかはなしですわよ?デザイン重視で選びなさい」 アル 《読まれてる…》 仕方がないのでデザイン重視で見ていく…のだが、無意識に武器になるものを選んでしまう アル 「…無理だ」 ジェシカ 「もはや職業病ですのね…」 とりあえず目がいったものの中から1つ選んで、ドレスと共に購入。払おうとしたらジェシカ様に先を取られてしまった。次の給料から引いてもらおう 気にいったドレスを購入されたのかルンルンなジェシカ。店を出て馬車に乗ろうとされたが、ふと立ち止まると突拍子もない事を仰りました ジェシカ 「家具まで対した距離もないですわ…歩きましょう!」 ジェシカ様。服屋から家具屋まで馬で3分はかかりますよ? ジェシカ 「ほら、貴方達は先にいきなさい!」 ジェシカ様に押し切られ困惑しながらも先に出発して行った馬車と使用人達。…本気だったんですね アル 「…ジェシカ様。護衛もつけないのですか?」 ジェシカ 「……あ。まぁ、いいわ。行きましょう!」 軽過ぎですジェシカ様。旦那様からの遺伝ですか?遺伝なんですか? 女性だといってもアレイトス家の長女であるジェシカ様。それを狙って誘拐や暗殺を目論む輩が多い。いつもは牽制も含めて数人の護衛で囲っている。それがないとなると…あぁ、もう後ろに不審者が ジェシカ 「アルさん、後ろの方達…下品でニヤニヤとしてて気持ち悪いですわね」 アル 「無意識でも挑発するな」 ほら、後ろで憤慨してる。この程度でなるとは…三下か ジェシカ 「アルさん、あなたも充分なさってるわ」
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