第三宵

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2人に連れられ、私達は使用人達の待つ家具屋へと到着した。ミコト様という脅威ができたからかその間襲われることはなかった 予想外の人物に戸惑う使用人達にセツが事情を説明すると、ジェシカ様を危険に晒してしまった事に怒るどころか謝られてしまった。メイド達なんか泣いて抱きついてきた 「ごめんなさい」と謝る皆 一体何に謝っているのだろう?普通、主のジェシカ様にしか謝らない筈だ…何故私に謝るのだろうか ジェシカ 「本当にありがとうございました。近日中にお礼致しますわ」 ミコト 「礼など構わんよ。ただ引きづられて来ただけだ。…友人が待っているのでな。では、気をつけて」 ジェシカ 「それはご友人に申し訳ありませんでしたわ……なにかお詫びを」 ミコト 「大丈夫だ。奴はそんな事気にもしてないだろう」 ジェシカ 「しかし…こちらの気が済みませんわ」 セツ 「本当に構いませんから」 …これはあちらをどうにかした方がいいだろうか。いや、セツに任せよう。動けない アル 「く、苦しい…」 何人も抱きついていて胸が圧迫される。街中で何をしてるのか…ぃ、息が…… 私の顔が真っ青になっていたのか、話し合いをしていた3人が慌てて止めてくれた ジェシカ 「あなた達…気持ちは分かるけど程々になさい」 「「「申し訳ありません…」」」 セツ 「……私達は戻りますね」 ミコト 「気をつけよ」 去ろうとする2人に全員が礼を言う。チラリとこちらに向けた顔が2人とも赤くなっていって、思わず小さく笑ってしまった
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