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シュウの態度があまりにも冷たかったので、私は使用人にペコリと会釈をして視線を向けると… 「…………っ!!!」 睨み付けるような冷たい視線で私を見ていた。 こうゆう反応は暫しあったけど、さすがに今みたいにあからさまに向けられると心が痛くなる。 このお城の使用人達は年齢層が若い。 私と同じくらいだろうか…。 今の使用人のあの反応… シュウに言われて顔を紅くしていた。 もしかしたら… シュウの事を好きなのかも知れない。 ユラみたいに綺麗で凛とした振る舞いでいられたらいいのに… 今の私には到底無理だ。 私は自然とシュウの手を強く握りしめていた。
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