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「リーネル、気にする事ないよ」
--あ…。
シュウは気付いていたんだ。
「うん」
私は唇をキュッと噛み締めた。
ほんの些細な事にも見逃さずに私を気遣うシュウの痛いくらいの優しさを私は常に感じていた。
私もいつまでも甘えて頼ってばかりではいけないんだ。
せめて自分の身くらいは自分で守れるようにならないと…。
ここへ来てから何度も思った。
この長い廊下を歩き終わると国王様がいる大広場がある。
シュウはゆっくりと扉を開いた。
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