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「シュウよ!!遅いではないか!!早くこちらへ来るんだ!!」 国王様は完全に身体中に酔いが回っている様子だった。 しかもその迫力といったら… 息子でなければきっとびびってその場に固まり動けなくなってしまうだろう。 しかし、シュウは深く大きな溜め息を吐くと国王様の直ぐ傍まで歩いていった。 「ほらほらシュウよ!!祝い事の酒だ、たらふく呑め!!」 陶器製のビールジョッキらしきグラスでお酒を口切りいっぱいに注ぐとそれをシュウに突き出した。 シュウはそれを受け取ると、クイッと一口だけ呑んだ。 それを見て満足したのか今度は私にもお酒を注ぎ始めた。 「さぁさぁリーネルも一杯呑みなさい!!」 満面の笑みを私に向ける。 凄くご機嫌だ。 「父上、リーネルはまだ…酒を呑める年齢ではないんだ」 シュウは私に向けた国王様からのグラスを遮った。 せっかく国王様から戴いたお酒を突き返すなんて… 恐れ多くてそんな事は出来ないと思い、受け取ってしまう。
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