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「どうしたの?浮かない顔して」 外の空気にあたりたくて城の中庭で休んでいると、後ろからシュウの声がした。 振り返ると同時に私の視界は真っ暗になる。 私がシュウの胸の中にすっぽりと収まっているから--。 私はシュウの背中へ腕を回し、ギュッと洋服を掴んだ。 「--ううん。そんなことないよ」 「リーネル…お願いだから一人では勝手に俺から離れたりしないで」 「あっ!!ごめんなさい」 この時はまだシュウのその言葉がただ私を心配しているだけだと思っていた。 シュウの奥さんになるという事がどんなに凄い事で、どんなに大変なのかこの時はまだわからなかった。
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