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空気が揺れ動き、次第にサワサワと夜風が私の頬を滑らせた。
このほんのり暖かい風はあの日の風と似ていた。
--海斗に想いを伝えられたあの夜。
何故だか胸騒ぎがする。
私が不安にならないように、寂しがらないようにいつも…片時も離れず傍にいてくれるのに、
胸の辺りがザワザワしていて落ち着かない感じがしていた。
こんな時には無性に雫紅に会いたくなる。
そうだ…
ここへ来てから女の子と会話さえも満足にしていなかったんだ。
女友達…作りたいな。
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