天才・笹島とクラスメイト

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「もうすぐ夏休みなのに補習とかやだなー。何か面白いことないの?」 宮田がつまんなさそうに笹島の机にぐったりとしながら聞いてきた。 「そうだな。面白いかどうかは知らないが、ちょっとお前らに手伝ってもらうことがある。」 不意に笹島がそんなことを言い出した。 「えー、なになに?」 宮田と藤崎は話に食いついた。そして俺は溜め息をついた。なぜなら笹島が何か話を切り出すときはろくなことがないからだ。 「実は隣のクラスに少し厄介な事情を抱えた生徒がいてね。その問題を解決したいんだ。」 ほら見ろ面倒なことになる。
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