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そこには王の軍が故郷に押し寄せた事が書かれていて帝は嫌な汗をかいた。
まさかそれだけは無いと震える手で手紙を握り締めるとさっさと自室に籠もる。
「そんな筈あるか!」
枕に向かって叫んだ帝は頭を抱える。
もしも自分の親が玉皇大帝だとしたら子を盗んだ事になる。
そうなったら育ての親はどうなるのだ。
やはり打ち首になるのだろうかと思うと不安で怖くなる。
その日はぐるぐると最悪のシナリオを思い浮かべ枕を被って震えながら夜を過ごした。
結局一睡も出来ないまま次の日になって帝はフラフラとしながら職場に向かう。
休み時間をフルに活用し玉皇大帝に関する内情をありとあらゆる手を使い帝は調べ出した。
そこから分かった事は玉皇大帝には子が既に三人も居るというのに王は跡継ぎは第四の君である御落胤にすると決めたらしく。
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