プロローグ

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「ーーーーーを、ください」  少女は僕に向かって囁く。それは下手をすれば死の宣告にもなりえる言葉。  僕は今からこの可憐な少女に、命を差し出す。 「それでは、いただきます」  少女は遠慮がちに僕の首筋へ手を伸ばすとーーーーー  そのまま僕の首ではなく、出血していた指に手を添えると、美味しそうに舐め始めた。
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