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ゆりりんがどんな風俗店で働いてるのなんかしらないけど、数年後にはもっと場末で男をくわえこんでいるような気がした。
小泉は客として五反田に行ったんだろう。そんな口ぶりだった。
「椿さん、僕はねえ。元々は純文学が好きなんですよ。でもネット小説も大好きだ。僕が何よりも堪らなく好きなのは『人の没落』堕ち方だ。僕は貴方が何故あんなブログを書いているのか、そして真実を知った以上はそれを書いて欲しいんです。「これは全部嘘でした」ってね。あなたの人生そのものを書いて欲しいんですよ。売女のあなた自身のね」
「嫌だって言ったらどうするの?」
小泉はまだ私の髪を触っている。
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