15人が本棚に入れています
本棚に追加
ヒカリは織田を置いてハルキを追い掛けてしまった。
「ハルキ待って、あれは…」
「アイツ、ヒカリが好きなんだろ?置いて来ていいの?」
冷静な口ぶりで言う。冷たくも聞こえる。
「あ…でも織田君の事は…」
「可哀想じゃん。中途半端なままじゃ、ハッキリしてあげなよ。」
あの時の事、重ねて聞こえるのはアタシだけ?ハルキの気持ちもそうだったの?
「終わるの待ってるから…早く行ってやれよ。」
アタシは頷き、保健室に戻った。
織田は待っていた。
「織田君…逃げたりしてごめんね。さっきの事だけど、アタシ…」
「駄目って事?アイツがいるから?」
「ハルキは関係ないよ!確かに中学の時、付き合ってたけど、自然消滅しちゃったし。」
「じゃあ、お試し期間って事でどうかな?ゆっくりでいいからさ。」
アタシは織田君の攻めに負けてしまった…ハルキの言葉を引きずっていた、織田君の気持ちを押し返せなかった。アタシは織田君と付き合う事にした。
最初のコメントを投稿しよう!